昨日、「2021高橋佳子講演会」が開催され、高橋先生は、「ゴールデンパス――アフターコロナの世界を開く」という演題で講演をされました(GLA中京会館から各地に中継)。
ゴールデンパス――。このブログでも60回以上にわたって、ゴールデンパスに関する話題を取り上げてきましたが、改めてゴールデンパスとは何かと考えると、その奥深さと不思議さを感じずにはいられません。
ゴールデンパスとは、絶体絶命の中に開かれる奇跡の道。黄金の行路、輝ける道すじ。
でも、単なる成功物語ではない。
ゴールデンパスは、「勝ちの中にしかない道ではなく、負けの中にもある道」――。
たとえば、『ゴールデンパス』第3章に登場する元スーパーマーケット経営者の森谷太佳夫さんは、まさにその道を歩みました。
経営が悪化し、店舗の大幅な縮小、12億円の負債と未払いの退職金を抱え、懸命に立て直しに取り組んだものの、森谷さんは、自社が入っているショッピングセンターの売却と自己破産という結末を迎えました。経営者として見るならば、森谷さんは負けたのかもしれません。
しかし、その「負け」によって、すべての社員を新たな職場に送り出し、地域全体が活性化するという道を開きました。そして今、本人にも、まったく新たな道が開かれ、志あふれる挑戦に向かっています。
また、ゴールデンパスとは、「始まる前は、そんな道があるとは考えられなかったのに、後から振り返ると、それ以外の道は考えられない道」――。
たとえば、第1章に登場する経営者の北川盛朗さんも、自社の負債が40億円に膨れ上がり、整理回収機構の整理部に置かれてしまい、ついに会社を閉じる決断をします。
わが子を送り出すような気持ちで社員1人ひとりの再就職先を探し、後は残務整理のみとなったとき、なんと残ったわずかな社員の中から「会社を再生させよう」という声が上がり、会社は奇跡の再生を果たしました。
それは、会社を閉めようとしていた北川さんにとって、想像もしなかった道、しかし、後から振り返れば、それ以外には考えられない道だったに違いありません。
さらに、ゴールデンパスとは、「未来から逆算してすべての難所をクリアしてしまうように、パズルのすべてが見事にはまってしまうような道」――。
たとえば、『未来は変えられる!』第3章で紹介されている、小樽市駅前第3ビル周辺の再々開発事業を手がけたビル管理会社の浅村公二さん。
浅村さんの前に立ちはだかったのは、気が遠くなるような問題の山でした。
①建て替え費用60億円の工面、②権利調整の難航、③周辺区域住民の立ち退き及び一時的な移転、④代替店舗・代替地の確保、⑤休業補償の手当て、⑥ホテルの滞納金2億4千万円の回収、⑦市民プール閉鎖に対する反対運動、⑧歩道橋撤去に対する異議、⑨繰り返されるホテル売却の白紙撤回、⑩ホテル所有権に関する暴力団関係者との交渉、⑪当初予算60億円がプラス7億円の膨張、⑫関係者が相次いで心身の不調を訴えて離脱……。
しかし、浅村さんは、こうした試練の塊を1つ1つクリアして新ビル建設を果たし、その達成は全国から注目されることになりました。
著者は、その道を、関わる1人ひとりの願いがジクソーパズルのピースのように結びついた1つの「最適解」(『未来は変えられる!』p155)と語っています。
いかがでしょうか。いずれの方にも、自分の思惑や力量を超えた不思議な力が作用していることが感じられるのではないでしょうか。
「ゴールデンパスは、法則に調和しようとする人間的努力の上に、それを超える、世界そのものからの贈り物としてもたらされるものなのです」(『ゴールデンパス』P49)。
ゴールデンパスは、計り知れない力を秘めた、何と心強い道なのかと思わずにはいられません。
そして、そのゴールデンパスは誰もが開くことができる――。
今、試練に苦しみ、希望を失いかけている方がいらしたら、ぜひ、11月7日(日)、14日(日)、21日(日)の高橋佳子講演会にお越しください。どなたでも参加できます。
詳しくは→コチラ
(編集部N)
『ゴールデンパス──絶体絶命の中に開かれる奇跡の道』(高橋佳子・著)
四六判並製 定価 1,980円(税込)