まもなくお盆の季節──。年に1度のこの時期、墓参りをしたり、各地での行事に参加したりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
高橋佳子先生が主催するGLAでは、「夏季特別供養」が実施されます。
「特別供養」は、長年にわたってGLAで取り組まれてきた供養の上に、2009年、高橋先生が深い祈りの中で開かれた、まさに特別な場です。
約1カ月前から、家系図を書き、両親や先祖から自分に流れ込んでいる意識を深く見つめ、供養する故人の人生をたどり、そこに孕まれている後悔や願いに想いを馳せるなど、入念な準備の後、供養当日を迎えます。
そこでは、高橋先生、そして司祭の祈りの中で、あの世とこの世の扉が開かれ、亡き魂との出会いに導かれます。会いたくてもかなわなかった故人との再会。生前、伝えたくても伝えられなかった想い、聞きたくても聞けなかった言葉……。
まさに奇跡のような邂逅の中で、亡き魂も供養者も共に深く癒やされ、再生へと導かれてゆくのが、「特別供養」です。
『ゴールデンパス』第5章でも、川合声一さん(日の出屋製菓代表取締役会長兼社長)が「特別供養」に参列したときの様子が紹介されています。
その中で、今は亡き祖母が、生前の思い出とともに人生の後悔を語りかけてきたとき、川合さんの中で、決定的な変化が起こります。
お祖母さんが語る懐かしい情景1つ1つのあまりのリアルさに、「間違いなくお祖母さんが来ている」と確信した川合さん。「人間は本当に魂の存在なんだ。だから、魂として恥ずかしくない生き方をしよう」。その体験は、川合さんの人生を大きく変え、ゴールデンパスを開くことへと導いていったのです。
ゴールデンパスを歩むためには、まず、「魂の学」の人間観・世界観を自らの中に息づかせることが必要です。それは、人間を永遠の生命を抱く魂の存在と受けとめ、目に見える世界、目に見えない世界を表裏一体のものとして受けとめるもの──。
頭では納得していても、日々、「本当に、その人間観・世界観で生きているか」と、1つ1つの想い、言葉、行為を点検してゆくと、無意識のうちにも、損得や快苦、目先のことに振り回されている自分を発見します。
お盆の季節を迎え、改めて、「私は魂の存在。日々、出会う1人ひとりも魂の存在。ならば、私は、この事態にどう向き合い、この方にどのように関わるだろうか」──そう自らに深く問いかけてありたいと思います。
(編集部N)
『ゴールデンパス──絶体絶命の中に開かれる奇跡の道』(高橋佳子・著)
四六判並製 定価 1,980円(税込)