あなたが抱く宿命の闇の中にこそ、隠されていた使命の光がある。 その闇を光へと創造する一歩一歩の挑戦が、単に一人の人生の光転をもたらすだけでなく、 21世紀を光ある世紀として創造するもっとも確かな礎となる──。 宿命から使命へ──本書は、絶望を突き抜けて、不滅の歓びに至る旅へと読者を誘う。 人間が抱く闇の実態を、社会的な事件や歴史上の出来事を通して徹底して見つめた上で、なお存在する人間と世界の希望の光とは何か──。 「『一切の人間に宿命から使命への道が用意されている』──私は、この真実をこそ、 世界の基底にある『希望の原理』と呼びたいと思うのです」。そう語る著者の言葉が、人間の闇を見つめる透徹したまなざしの深さ、 優しさゆえに、そしてすでにその道を生き始めた人々の真実の物語を通して私たちの胸に深い感動とともに迫ってくる。 かけがえのない自らの人生の意味、さらには日々押し寄せてくる試練の意味を求めるすべての人々に薦めたい。
内容の一節
人間一人ひとりがみな異なる宿命を抱いているということは、生み出す光もまた様々であるということ。 それは宇宙広しと言えども、その人にしか放つことのできない、かけがえのない光だからです。 そして、その宿命を抱く一人ひとりから発せられる光は、ただ自らを宿命の呪縛から自由にすることを意味するだけではなく、 時代や社会が抱く痛みや問題を解決する──「鍵穴」に対する「鍵」を見出すことにつながっているからです。 (第七章 人間の使命「闇にこそ輝く光──使命の誕生」249~250頁)