『自分を知る力──「暗示の帽子」の謎を解く』ポルトガル語版(電子書籍[Apple Books、Kindle])が発刊されました!
著者が「ポルトガル語版への序文」を新たに執筆
高橋佳子著『自分を知る力──「暗示の帽子」の謎を解く』ポルトガル語版(電子書籍)が発刊されました(タイトルは、O PODER DO AUTOCONHECIMENTO:Desvendando o mistério do Chapéu da Indução)。
コロナ禍の影響で、紙の書籍の発刊はもう少し先の予定ですが、電子書籍(Apple Books、Kindle)でご購入いただけます(→コチラ)。
著書は、発刊にあたって、新たに「ポルトガル語版への序文」を寄せています。以下、その一部をご紹介します。
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『自分を知る力』ポルトガル語版への序文
生きるための根源の力
COVID-19の世界的パンデミックによって、私たちの日常はまったく様変わりしています。
人が出会い、関わり、集い合うことが大きく制限されるコロナ禍の現実──。人間社会を発展させてきたつながりやエネルギーの集積が様々な意味で阻まれ、多くの試練が人々に襲いかかりました。経済活動が停滞し、仕事を失う人々が増加し、廃業や倒産に追い込まれる商店や企業が続出しました。かけがえのない家族や親しい友人、知人を突然失い、絶望の淵に突き落とされた人も少なくありません。そうした状況は、ブラジルや欧米でも変わりはないでしょう。各国でワクチン接種が始まっていますが、事態収束のめどは依然として立っていません。
私たちを取り囲む世界が暴力的なまでの荒々しさを見せた今、私たちは何を頼りに歩んでゆけばよいのでしょうか。私たちはそのような世界に対して、確かな力を持ち得るのでしょうか。私は、その解答の1つが、本書が示す「自分を知る力」だと確信しています。(中略)
古代ギリシアの哲人ソクラテスや仏教の開祖・釈尊がその道を示して以来、「自分を知る」ということの意義は、深まることはあっても、少しも減じていません。コロナ禍を例に挙げるまでもなく、複雑化し続ける世界の動向は容易に理解できるものではなくなっています。しかし、「自分を知る力」こそは、その複雑化し、予測不可能な世界がどんな現実を見せようと、その変動に応え得る人間の根源の力を最大化するもの──。本書は、私たち誰もが抱いている自分自身の心の使い方、心と現実の結びつけ方を進化させることによって、それを果たそうとするのです。
この度、『自分を知る力』をポルトガル語圏の皆様にお届けできますこと、本当にうれしく思っています。本書のポルトガル語版を刊行できますのは、ひとえに翻訳を担ってくださった二宮正人先生の力によるものです。ここに改めて深く感謝申し上げたいと思います。
本書が、いかなる現実にも屈しない、あなたの中に眠る力を少しでも呼び覚ますことできれば、著者にとって、それ以上の歓びはありません。
2021年4月
高橋佳子
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翻訳者の二宮正人さんは、ブラジル国弁護士で、サンパウロ大学国際法・比較法学科で教鞭を執るかたわら、歴代ブラジル大統領の通訳を務め、皇后(現上皇后)陛下や、皇太子徳仁親王殿下(現天皇陛下)の著作のポルトガル語訳も手がけていらっしゃいます。
電子書籍のお求めはApple BooksまたはKindleで
『自分を知る力』ポルトガル語版(電子書籍)は、Apple BooksまたはKindleでご購入いただけます(→コチラ)。
ポルトガル語圏で生活されているお知り合いの方がいらしたら、ぜひ、ご紹介頂ければ幸いです。コロナ禍において、新たな未来を開く「人生最強の力」を世界に伝えてゆきたいと心より願ってやみません。
なお、紙の書籍は、発刊のめど立ち次第、ホームページ等でお知らせいたします。