まちがった信仰とその弊害の実例、八正道のわかりやすい解説。人間の精神構造とその機能、祈りの意義と祈願文、読者からの質問に答えた問答集、などを内容とし、初心者にもわかりやすく正法の概略を説明した神理の普及判。
内容の一節
祈りは、神の子の自分を自覚したその心、その感謝の気持ちが“祈り”となるのです。
現在与えられた環境、境遇というものは、神が与えてくれた最良の己自身の魂の修行場であり、ここを通らずして、 魂の向上はあり得ないとする自覚、感謝の心が天に向かったときに、祈りとなって、ほとばしるのです。 人間は、所詮、神にはなれません。したがって、神仏の加護と人びとの協力なくしては、いっときといえども生きてゆけません。自分の運命を天命として、その使命をこの世で果たすためには、人間は祈らずにはいられないものです。(本文209頁)