内容紹介

有害化学物質による環境汚染の問題に、長年取り組んできた著者が、根本的に環境問題を解決するための道をわかりやすく解き明かす。わが国のダイオキシン研究をリードし、市民や自治体、また政府にも積極的にはたらきかけてきた体験をもとに、科学者である前に「一人の人間として」熱く率直に語りかける。地球と人間の生命を守るために、今私たち一人ひとりに何ができるのかを具体的に示してくれる。

 

 

内容の一節
私はあらん限りの力を振り絞って叫ばずにはいられません。「さあ一緒に『一人の人間として』という原点に還ろうではありませんか。今こそ人間としての原点から、人間と地球環境の新しい関係を創り出すときが来ているのです」と。
(「第4章 提言――21世紀人間環境宣言」130頁より)

目次

プロローグ――地球を守り、一人ひとりの生命を守るための突破口を求めて
第1章 明日なき「地球環境」――解決への道はどこに?
第2章 20世紀の「人間環境宣言」とその後の歩み
第3章 求められるパラダイム転換
第4章 提言――21世紀人間環境宣言
第5章 アクションプログラム――地球を守るために、家族を守るために、私たちに何ができるか
エピローグ――21世紀を担う若者たちへ

本書を推薦します

20世紀システムの破綻は誰の目にも明らかである。
問われているのは、新しい社会システム、ライフスタイル、そして価値観の創造である。
これは途方もなく困難で長い闘いであろう。政府主導ではない、一人ひとりの熱い思いと行動が鍵である。私が変われば、日本が変わり、世界も変わる。
著者のダイオキシン、PCB研究と教育の長い年月が結実させた「環境宣言」である。
立川涼(愛媛県環境創造センター所長、元高知大学長、愛媛大学・高知大学各名誉教授)
脇本教授は、有害化学物質による環境汚染のパイオニアとして、PCB、農薬、そしてダイオキシンの汚染など、わが国におけるこの分野の研究をリードし、闘ってこられた。
その背景にあるのは、彼の真っ正直な性格と優しい心であるが、同時に人類の将来への危機感であろう。
化学物質とのつきあい方を中心に科学技術を発展させてきた人類が今、立ち止まって見つめ直すには格好の良書である。
森田昌敏(国立環境研究所統括研究官)

読者の声

環境問題についての考え方が変わった
今まではその原因物質と要因の究明のみを行うだけで、人間の意識の重要性を考えてはいませんでした。しかし今、意識のあり方を知り、自分にも何かできることがあると確信しました。
(20歳女性・学生・東京都)
一人ひとりが変わることでこの地球を守ってゆきたい
感動しました。地球によって生かされている自分──。一人ひとりが変わることでこの大自然を守り、美しい環境を、そして美しい心を次の世代に残してゆかなければならないと強く思いました。
(67歳女性・音楽家・神奈川県)
書影
「私が変わります」が地球を守る ──21世紀人間環境宣言
脇本忠明(わきもとただあき)著  四六判並製  184頁
定価 1,540円(税込)
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