年齢を重ねれば重ねるほど健康には自信がなくなり、「いつかは認知症や寝たきりになって人に迷惑をかけて死んでゆくのではないか」という不安は誰にでもあるのではないでしょうか。「健康で長生きすることは難しい」と諦めている方もあるかもしれません。 しかし、認知症も、脳卒中も、ロコモも、ごく簡単な方法で、「今」から予防できるとしたら? 本書は、健康で長生きしてゆくための、具体的な毎日の実践例が盛りだくさん。あなたの病気を予測して、ピタリとあった予防法を見つけてくれます。あなたの人生の願いが果たされますようにと切に願う医療者たちが、あなたに寄り添うようにアドバイスしてくれる本です。
内容の一節
医療は長年、医師がその技術を独占し、多くの患者さんは、病気に対して「自分にできることはわずかしかない」と思ってきたところがあります。しかし、ここ数年、予測・予防医療を実践して実感するのは、「患者さんが自らの病気に対してできることは無限大にある」ということです。無限大に存在する「自分にできる病気予防と健康増進」を、自らのライフスタイルの中に定着させ、それを心身の両面において実践する──。
それが予測・予防医療の実践論のアルファでありオメガです。
本書は、そのような近未来の医療を、少し先行して実践し始めた当クリニックで日々実感している可能性について、さらには患者さんに起こっている好転の現実に付いて、一人でも多くの方に知っていただき、ぜひ実践していただきたいとの願いから生まれたものです。
(「はじめに」より)