医学研究の最前線から、心身に障害を抱える子どもたちの専門病院に身を投じた著者。本書は、医師である前に一人の人間として、著者がお母さんと泣き笑いしながら共に解決の道を探していった挑戦の記録。子どもとどう関わってゆけばいいのか──子育てで、教育現場で、医療現場で思い悩むすべての人にぜひ読んでいただきたい一冊。
内容の一節
「子どもの可能性を信じることがすべてのスタートです。私たちが心を込めて真剣に関われば、子どもは必死で応えようとします。そこに信頼関係や絆が生まれ、隠れていた潜在的な力が解放されて自ずと成長してゆくのです。
(第三章「子どもと出会うときに大切なこと――三つの理念と九つの鍵」182頁より)